前回のおはなしは、仏検の問題文の構成は、パラグラフを見ると意外にシンプルっていう話でした(仏検の読解問題にどうしても必要な力(2))。今回は、一見難しそうな長文問題の何をもって「シンプル」というかをもう少し突っ込んで見ていきたいと思います。
Read More仏検の読解問題にどうしても必要な力(2)
1年半後にやっとパート II...
読解問題の時、まず始めにやるべきことは2つ:
文末に補足の語彙があるかどうかのチェック。あれば、先に読む。
問題冊子からできるだけ目を離して全体を眺める。
それぞれについて、解説します。
続きはnoteの記事でお読みいただけます。(無料)
中間試験
大学の私のクラスでは1学期に2回テスト(小テスト・期末試験)をしている。その奮闘具合は大いに成績に反映されるので、当日は、みんなピリピリヒヤヒヤしながら教室にやって来る。 試験の日、20分以上の遅刻者は、正当な理由がない場合はお帰りいただく。気のゆるみにせよ(ここで気がゆるむことそれ自体がすでに問題だけれど)、精神的・身体的な問題があるにせよ、大事な日にきちんと間に合えないというのは、勉強云々以前の問題で、まずそこをなんとかしない限り、社会では信用してもらえない。 ある年の試験日、遅刻魔の彼は、20分過ぎに飛び込んで来た。 茶髪はボサボサ、猛烈に走って来たのか、ハァハァと肩が上下した状態で、私の前に立つ。 「20分過ぎてるよ。」 「ハイ。」 「寝坊した?」 「ハイ。」 「学生証。」 「あ・・・」 彼は非常に大柄で、座っている私の前に立つと、多分向こうからは完全に私が隠れてしまう。 その熊のような彼が身体を縮めてゴソゴソとリュックをかき回して学生証を探している間、ふと私が顔を上げると丁度彼の股間が私の目の前にあった。社会の窓がオッス!と全開になっている。この開け放した状態で、このでっかい身体が全力で走って来たのかと思ったら、笑いが温泉のようにこみ上げてくる。 「・・・時間一杯がんばりなさい。」 「ハイ。」 チャックあいてるよ、と言おうかと思ったのだけれど、試験前に変なダメージを与えてもなと、考え直し、気づかないふりをした。試験の後トイレに行けば嫌でも気づく。しょーがねーなーもう。 彼は集中力と「馬力」があり、やればぐいぐい進めるタイプなのだけれど、こういう落ち着きのなさから、その時の試験も問題の読み違いをして取れる問題を落としていた。答案を見ながら、ためいきが出た。
Ce qui ondule (そこにうねるもの)
mots morts
9月に、昨年に引き続きピーター・バラカンさんが高田に来られたので出前DJを見に行ってきた。話の中で「エティオピーク(Éthiopiques)」というコンピアルバムシリーズが紹介された。フランス人のFrancis Falceto というプロデューサーとBuda Musiqueというレーベルが60~70年代にエチオピアで発売された「エティオ=ジャズ」ものを集めて再編集したもの。そういえば昔ラジオで聴いてへぇ、こんなシリーズがあるなんてマニアックだなぁと思ったという記憶がどどどと蘇ってきて、すぐCDを手に入れた。
10月に、一日だけシネウインドで「Stones in exile -メインストリートのならず者の真実-」が上映されるというので見に行った。背中にあのベロマークがついているジャンパーやらキャップやらでたぎるやる気をチラリズムさせたおっさんとかがうじゃうじゃいたのだが、一番恥ずかしかったのは整理券が1番だった私自身だった。だって、事前に問い合わせたら、えーと今日予約してもらってお金を、あ、お金は明日明日朝19時から料金と引き換えに整理券出します、あ、引き換えは11時からだ、入場は19時ごろねとテンパった口調で説明をされたから、お昼近くに売り切れてるんじゃないかと恐る恐る行ったのに。とまれ。
映画の中で、「カジノ・ブギ」の歌詞が決まらず、ミックとキースがそれぞれ思いついたフレーズを書いた紙の断片をシャッフルして作っているところが映し出されていた。 まあそういう背景があって、「歌詞を作ろう」という授業ができました。
フランス語の授業で現代音楽を使う時、歌詞を読むとか聴き取るとかが一般的ですが、あまりぞっとしない。ためにはなるし、ヴァンソン・デレルムのような人の歌詞だったら短編小説を読んでいるような面白さがあるけれど、初級~中級にはちょい難しい。それで、むしろ聞いたことのない言葉で歌われている、あるいは聞き取れないようなフランス語の歌を聴いて、その曲調やリズムから想像して自分で歌詞を作ってみたら、そして、それをみんなでシャッフルしてひとつの詩にしてみたらどんな風になるのかと、半ば実験的に土曜日のアトリエでやってみたのです。 音として使ったのは先のÉthiopiquesシリーズの8作目 「Swinging Addis」からBahta Gèbrè-Heywètの「Tèssassatègn eko」という曲。それにしても、フランス語の言語学的にはありえない位置のアクソン・グラーヴ(eの上についているアクセント記号)がぞろぞろと並んでて、それだけでリズムがとたんた、とたんた、と聞こえるような気がしてしまいます。エチオピアの公用語であるアムハラ語アルファベットというのも染色体が踊っているような文字。
この日の参加者であった二人の生徒さん達は、もちろんアムハラ語(であろう)歌詞でモ~ヒ~ラママ ンゲ~と歌われても意味がわからないので、聴こえたものを元に、自分なりに思いついた言葉やフレーズをどんどん書き出し、その断片をテーブルに並べていく。かぶる言葉もいくつか出てきた。面白い。 そうして出来上がったのが次の詩。
Danse avec moi 僕と踊ろう
faisons des rythmes リズムを取るんだ
flappons nos mains 手を叩いてさ
je prends tes mains 君の手を取るんだ
marchons ensemble 一緒に歩こう
on n'est moins solitaires 前より寂しくないだろ
les oiseaux chantent 鳥は歌ってる
ici assez des fruits ここは果物だって一杯さ
le soleil rouge 太陽は赤く
le ciel bleu 空は青い
le nuage blanc 雲は白く
le vent souffle 風は吹く
on est bien toi et moi 君と僕、いい感じだろ
marions-nous, si tu m'aimes ! 結婚しようぜ
僕が好きなら ええなんかわたくし感動してしまいました。SさんとKさんの二人はもはやe-corのキース&ミックと化し、Yehこれでどうだいキース、待ってくれミック、こっちの方がエキサイティングだぜ、などと言ったりしたようなしなかったようなクールなミーティングののち、見事にグルーヴィンな作品を作り上げたのでした。
元歌詞(仏語訳)は一見ブルースぽい。
Je n'ai plus ma tête à moi. 俺はもうふわふわしちまってんだ
Je ne mange plus, je ne bois plus, 食べたくないし、飲みたくもない、
je suis dans une histoire trop compliquée. 俺の手には負えないとこまで来ちまってる
Que gagneras-tu si je meurs d'amour ? もし俺が恋に焦がれ死んだら、お前にとって何の得になるっていうんだ?
Je ne reconnais même plus mes amis. もう友達の顔さえわからなくなっちまうほどだっていうのに
けれど、曲調はバリー・ホワイト系ダンス・ミュージックで底抜けに明るい。 元歌詞と生徒さんたちの作品は丁度表裏のように同じテーマ「お前に夢中」を表していた。いったいこれは何なのだろう。 言葉として理解しているわけではなく、調べの中に流れる何かを生徒さん達はキャッチし、自分の文化や概念に照らし合わせて(フランス語に)変換した。それが、実際に歌われている内容とどこか似通っているというのはとても面白かった。彼女らが「受け取った」ものはいったい何だったのだろう。
終わった後、桃色紙の断片の山を見て、ふいにわけがわからなくなる。ここにあるものはなんだ?この「歌」の断片たちは、さっきあれほど活き活きしていたのに、今その秩序を失って、しん、として死んでいる。断と片。なんなんだ。
夏期講習(個人レッスン)のおしらせ
日数がかなり限られてしまいますが、今年も夏期講習を行います。ご要望があれば仏検対策・DELF/DALF対策の集中講座も可能です。 また、試験対策を踏まえて、 日本語で、そしてフランス語で、「読む」・「書く」とはどういうことなのか、何をすればいいのか? に焦点を当てる課題を行います。コツをつかめば、日常一人で訓練することも可能です。 ● 要予約 時間:90分マンツーマン 場所:中山教室(新潟市東区中山) ■月曜日 :14時30分~18時のご希望の時間 8/23, 30 ■木曜日 :10時30~12時30分のご希望の時間 8/19, 26 ■金曜日 : 8/6 (17時~20時のご希望の時間) 8/27 (14時30分~18時のご希望の時間) 授業料:こちらよりご確認下さい。 お申し込みを希望される方はエコールHPお問い合わせよりご相談下さい。
Invitation À l'aventure du français (フランス語の冒険はどうだい?)
Vivement lundi ! (月曜日が待ち遠しい!)
本日のVivement lundi !(ヴィヴモン・ランディ)クラスはゲスト二名・・・ ナント市から研修に来られているジャン=マリーさんとナント大学交換留学生のサミュエルさん。 ということで、彼らに参加して貰いました。「誰でしょう?ゲーム」。
グループに分かれて、それぞれ相手チームのメンバーの内ひとりを選び、その人の特徴を書き出します。 それがいったい誰なのかをお互いに当てるゲーム。 様々な言い回しをネイティブのフランス語で色々聞けて楽しかったですね~。
以下はちょっとだけ専門的な話。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 私は avoir l'air (~のようだ、~みたいな雰囲気がある)の性の一致を誤解していたことがわかって勉強になりました。 考えてみれば、この言い回し全体が丸ごとêtreとしての機能を持っているので、一致する時は主語と一致が起こるんですね。 EIle a l'air gentille. gentilはairにかかっているのかと思っていました。やんなっちゃうな、フランス語始めてもう8年も経ってるのに、今更この事実を知るって・・・やっぱり文法をなめたスタートがたたっていますな。
授業の後、お二人に「日本語でこれは初めて知った!ということはあった?」と聞いたら、 二人とも「捧げる」という言葉だったそうです。 (「Beetoven a dédié une oeuvre à Napoléon(ベートーベンはナポレオンにひとつの作品を捧げた)」という文の訳に使った)
参加者みんながそれぞれ何か新しい知識を得て、にこにこ解散したのでした。よかった。
ところで、二人が「まりはネイティブみたいにしゃべるね、びっくりした!発音に日本語なまりがない」とおっしゃってくれました。 こういう太鼓判を押してもらえるとすごくありがたい。 生徒さんにも安心して発音を真似してもらうことができるというのは重要です。 日本人に習ったからといって必ずしも発音のレベルが下がるわけではないし、フランスに生まれなくても正しい発音はできるんだってわかると心強いです。
しかしジャン=マリーさんも、サミュエルさんも日本語が堪能でした。 「ボーダー」は横のしましまで 「ストライプ」は縦のしましま だということを授業中に初めて知り、私の日本語は崩壊 「先生は、フランス式だったのね」と誰かがフォローしてくださいました・・・おやさしい。 (フランス語では縦縞も横縞も全てrayures)
e-cor フランス語コミュニケーション教室からサイトリニューアルのおしらせ
リニューアル。
これがこの冬最後の大雪にしてもらいたいこの数日、またもや開店休業に陥ったe-corフランス語コミュニケーション教室はHPのリニューアルをいたしました。 HTMLというものを勉強したことがないもので毎度非常に適当に動かしております。 見られない、見にくい(醜い)、動作しない、なんじゃこりゃ、など・・・ありましたら、お手数ですがお知らせくださるとありがたく存じます。Safari 4.0.4とIE8では動作確認済みです。 そしてついに、e-cor携帯サイトもオープンいたしました! 有言実行。 こちらも、見づらいという状況がございましたらご一報をお願いいたします。 e-corのHP : http://ec0r.com/ e-corのモバイルサイト:http://06.xmbs.jp/ec0r/ こちらのQRコードで読み込めば一発ジャンプ可能です。
今回の肝(?)は、かなり地味に隠れているページなのですが、CECR(欧州標準語学レベル)の一覧表を完全翻訳したものです。どこかで和訳されてないかと探したけど、残念ながらそんな親切なサイトさんが見つからず、手元のCECR資料から翻訳しました。 上記e-corのHPより「エコールとフランス語学習」⇒「Parcours :学習行程」ページからご覧いただけます。(※ただし、こちらはPDFなので、残念ながら携帯ではご覧いただけません。ソーリー。) HTMLの世界にいた一週間、本当に頭の中は数字の羅列でぐるぐるしていて、 その上雪でヨーガにも行けず、どくだみ先生の元へも行けず、 雪かきエクササイズは気管支に来て死んでしまうかもしれないので禁止され、 同じ格好でずっとPCの前に座りっぱなしだったため、体調は急降下。 今朝はとうとう左足の親指がつったまま10分間無言でもだえ苦しむ状態に陥り、 こりゃいかんと久々にブリーフ王ロドニー兄貴のお世話になることに。 Yoga BurnのDVDで約1時間燃やしました。 やー、すっきり。やっぱり身体は動かさなくちゃいけません。 さ!身体もリニューアルして、またいい授業をつくるぞ~ そんな私の脳内はこんな感じです。 前に「鬼太郎占い」やった時も「ねずみ男」だった私は、基本的に嘘つきずらかりキャラなんだろうか・・・ 鬼太郎に「そのうそ、ほんとかね?」と言わせた位だからな・・・ 脳内メーカーより。
Heureux comme un poisson dans l'eau (水を得た魚)*
Un petit bon présage. (いけそうな気がする~) 藤江屋の明石もなか。大好物。
ええと、たまにかなりの意訳をしますので、あまり頭から信じないほうがいいです、抄訳。 こんなところを参考にしているマニアックなあなたは気をつけてください、念のため。 今年のe-corフランス語コミュニケーション教室は一味違ったアプローチで始まったのですが、これが早くも大当たり?!で、今年一年終わるのが本当に楽しみな結果が次々と見えてきています。 アトリエでは恒例となった「ぼくわたし ことしのもくひょう」なんですが、2010年はこんな風に3段オチで作ってもらっています。 レベル1 思いついた、やってみたいフランス語の冒険。つまり、今現在は実現不可能と思えるものでもOKな目標。 例 : Je voudrais parler plus couramment français. (フランス語をもっとスラスラしゃべれたらいいな~) レベル2 レベル1を実現させるとしたら、何をしたらいい? 例 : Je pense apprendre par coeur un verbe par jour. (一日1動詞を覚えようと思う。) レベル3 では、レベル2をやるために、とりあえず今すぐできることは? 例 : Je vais chercher un petit cahier pour écrire des verbes. (動詞を書くための小さなノートを用意する。) さらには、「なぜ」レベル1を実現してみたいの?という疑問に答えます。 例 : Parce que je voudrais faire le tour de France. (だってフランス旅行がしてみたいから。) この3つのレベルは実現の可能性や自分の意志の程度をほのめかすニュアンスを学ぶようにもなっています。 レベル1は控えめな条件法。 レベル2になると、「やるつもり」という考えを表す、一種の近未来の形(もちろんallerを使った近未来表現でもOK) レベル3は一応これからやることだけれど、99.9%やる、という未来なので現在形を使って話します。 この3段オチが思わぬ威力を発揮して、即行動に移した人々が続出・・・ 一日一行日記を始めた人。辞書や参考書を揃えた人。勉強のためにも夜のお酒を控えると宣言した人。 そして、レベル2の「やるつもり」の計画が、本当に皆さんそれぞれの個性を発揮していて、添削する私のほうがうきうきしはじめました。 絵本を書く。 フランス語のレシピでパンを焼いてみる。 語学試験にチャレンジしてみる。 仕事にフランス語を取り入れてみる。 フランス語の映画をたくさん見る。 フランス語の原書を抜粋で読んでみる。 フランス語の勉強を続ける。 ・・・・ なんでしょう。やっと、e-corが目指しているところの「今生きているところでの毎日を豊かにするための語学」というものが少しずつ見えてきたような気がしました。皆さんが生き生きしているのを見ると幸福です。 生徒の皆さんに、たくさんたくさん力を頂いた2010年のスタートになりました。 Je vous remercie de tout mon coeur !! (心から感謝いたします!!) さらに、文章を作る訓練の補助アイテムとして「5W1Hボックス」を使ったところ、明快で美しいフランス語で書けるようになった皆様。教えている私がびっくりしました。「文法」としてやるのではなくて、「やり方」として説明するという出来損ないの手品みたいなものだったんですが、視点が変わるだけでこんな風にすんなり行っちゃうのですね。もちろん、あくまでベースですから何もかもこれで行けちゃうというわけではないですが、応用するためにはやっぱり軸になるものが要ります。 さて、アトリエの皆さんや、まもなくフランスから戻ってくるAさんに見習って、私も一行日記をやってみることにしました「ほぼ一行しやわせ日記」。今年ニルヴァーナを目指すものとして(!)は、日々のサティスファクションを追求しなければ。 昨晩、強行軍で見た「パイレーツ・ロック」も、今私の血を煮えたぎらせているのかもしれません。終わった後久々に、シンプルに「面白かった~!」と言った気がします。DVD買っちゃうかも。 明日は新潟ジャズストリートで鈴木恵QUARTETを見に行ってまいります。毎日日記に書くことが増えそうです。鈴木さんのHPできたんですね。TOPがかあいい・・・私もいい加減やろう、HPリニューアル。 *記事のタイトル : フランス語では「水の中の魚のように幸福」という表現をします。
demarrage (始動)
事始。
一足お先に、仕事初め。 普段は大体3~4ヶ月分の授業プランを練っておくのですが、今年は4月から新潟大学(短期ですが・・・)で1コマ授業を受け持つことになり、国際調理製菓専門学校でも1クラス担当することになったので、e-corの各アトリエのプランニングを7ヶ月分作成しておくことにしました。 7ヶ月というと、1クラスあたり約30回の授業を作ることになります(e-corのほとんどの授業は1つのテーマを1レッスンで終えます)。 参加者の皆さんには単語の本を買っていただいていますが、e-corでは基本的に教科書を使いません。フランスの語学学校で使う参考書を中心に、新聞・本・雑誌・ネットから題材を取り上げて、毎回資料をお渡ししています。 ・・・が、2010年はちょっと新しい手法を取り入れることにしました。 「まり先生、またですか。」 という、参加者の方々の声が聞こえそうです。プランニングはかっちり作ってあっても、「思いついちゃった」と、予定を組み替えたりする日頃の私・・・。でも、死んでる教科書を繰り返すより、語学学習ってライヴ感が必要だと思うんです。言葉って日々進化していますから。 今年、e-corは日本語での思考をもっと大切にしていきます。それが、フランス語学習の成果につながるんじゃないかと思います。 映画はゴダールをやりますよ~ プロジェクターで上映です! 現在作成中なのですが、e-corのモバイルサイトができる予定です。とりあえず、授業のスケジュールを携帯で確認できるようになりました。更新通知登録が無料で行えますので、個人レッスンを予約される場合にも便利です♪ こちらのQRコードからアクセスしていただくか、下記アドレスを登録して下さい。 http://06.xmbs.jp/ec0r-7575-s.php?guid=on
「教える」ってクリエイティブなお仕事なんです。やってみて初めてわかった・・・。
e-cor フランス語コミュニケーション教室から緊急のおしらせ
いつもDIURNALEM 及び e-cor フランス語コミュニケーション教室のHPをご覧頂きありがとうございます。現在ドメインの不具合によりe-corのHP http://ec0r.com が閲覧できない状態になっております。 数日のうちに復旧すると思いますので、またこちらでもご案内させていただきます。 なお http://ec0r.petit.cc/ より、同じ内容をご覧頂くことができます。 ご連絡、ご質問などはこちらのメールフォームよりお願いいたします http://ec0r.petit.cc/strawberry1/ e-cor フランス語コミュニケーション教室の参加者の皆様 お知らせメールでもご案内しましたように、通常のメールコンタクトが不可能になっています。 授業の欠席などのご連絡は携帯メールの方にお願いいたします。 大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。 e-cor フランス語コミュニケーション教室 酒井 麻里 10/28 0:32 無事解決いたしました。通常通り http://ec0r.com よりご覧頂くことができます。 大変ご迷惑をおかけ致しました。
e-cor フランス語コミュニケーション教室からのおしらせ ドラえもん ほか。
月曜日が待ち遠しい!リターンズ。 (クリックで大きくなります)
新潟・フランス協会会員向け 初級フランス語講座「Vivement lundi !(ヴィヴモン・ランディ)」 2009年秋期の講座がいよいよ10月からスタートです。今回ももちろん焼きたてパンと淹れたてカフェ付!
再応募して下さった方も、初めての方も、お会いできるのを楽しみにしていまっす
会員向けには一応本日が締め切りとなっていますけれど、たぶん初日に間に合えば応募できると思いますよ・・・と、ここにこっそり書いておきます。
さて、一足先に「新学期」が始まっているecor(エコール)フランス語コミュニケーション教室ですが、2009年秋期は各アトリエのスケジュールを立ててみました。
初級A2レベルのアトリエの授業予定をPDFで見る→(Click !)
やんなきゃやんなきゃ・・・と思いつつなかなかHPリニューアルができないでいます。
DELFやDALFのレベル分けを分類した、CECR(Cadre européen commun de référence pour les langues)の有名な表を翻訳したものもできているのですが、それをUPする時間をとれないまま毎日が過ぎて行きます・・・
DIURNALEMにも「DELF・DALF」のキーワードでたどり着く方が多いので、できれば受験者の力になりたいと常々思っているのですが、思うにとどまっているところです。パーマーン コピーくんをくれー
あ。パーマンで思い出しましたが、例のプルーストの質問表を授業でやっていたところ、ものすごいことが起こりました(←大げさ)。
「あなたにとってのヒーロー(フィクションで)」という質問に、3人(全員女性)もの方が挙げたヒーローがいたのです。その名も
ドラえもん。
ドラえもんってどちらかというと願望を叶えてくれる魔法使いのお婆さん的役割だと思っていたので、ヒーローという枠で見たことがなかった私に3人は、「いやいや、ドラえもんはヒーローですよ。」ときっぱり。
ヒーローなのですか・・・(※タメイキ)
****
ナント市のAyrault(エロー)市長がとうとういらっしゃいますね。
ナント時代、当時の下宿先のマダムが持っていたモルビヨン島にある小さな別荘地のお隣さんがエロー市長の敷地で、たまに船着場でお見かけしたものです。まさか、それから数年後に地元で再会することになろうとは思わなかったなぁ。
そろそろナントにもひとつなにか仕掛けて行きたいところです。新潟から。
世界ってのは、結構小さいんだよね。
Allez, osez !
Modern Times
ecor 夏休み特別集中クラス 結構埋まって来てます。ご予約はお早めに。
先日、新潟・フランス協会主催のフランス語講座「Vivement lundi !」の第1期が無事終了となりました。参加者の皆様、どうもありがとうございました!楽しかったですね~
打ち上げに参加していた12名にアンケートに答えて頂いたのですが、面白い統計が出たのでちょっとご報告。
6人を超えるグループレッスンというのは、ダイナミックな授業ができる反面、一人一人の気質や性向にじっくり向き合うことが難しいということがあります。このクラスは今後秋以降に再スタートの予定ですので、皆さんがそれぞれ、フランス語学習においてどんな目的や好みがあるのかを簡単にリサーチさせてもらいました。
そんな中で、ずっと気になっていたのが、1対1やグループでのゲーム、お店屋さんごっこなどでの会話レッスンについて。
「楽しく学ぶフランス語」でもやって貰っていることだったのですが、やってもらいながらも内心、「こういうレッスンは抵抗があって付いて行けない、やりたくない」と思いながら無理をしている人がいないかどうか心配をしていました。
何を隠そう、私が生徒の立場だった時、この手の会話練習が結構ストレスだったんですよ。ホント。
こういう授業は初級のクラスでは避けて通れないものなのですが、
みんなの前でやれと言われれば最終的にはやっちゃうものの(←のせられやすい)、隣同士二人組みで、とか言われると、しらじらしいプリントの会話をやらされるのに辟易してちんたらしていたものです。お手本の会話文が「こんな会話、リアルにしないだろ・・・」というようなあやしいものだったし ;
前に、「人志松本のゆるせない話」でNHK英会話講座の「Is this my ticket ?」が許せないという話がありましたっけ。
「これは私のチケットですか?」って聞かなくちゃいけないシチュエーションってどんなだよ、と。
外国語の会話練習文って突っ込みどころ満載のシュールなものが多いです ;
・・・で、Vivement lundi!の皆さんにはこんな質問に答えてもらいました。
「レッスン中の共同作業(二人やグループでの会話の練習や、みんなの前で役柄を演じる)は、正直に言うと・・・」
答えは次の4つの中から当てはまるものを1つ選びます。
A. 非常に抵抗があり、あまりやりたくない
B. 恥ずかしいけれど、言われたらやってみようと思う
C. 言い出しにくいが、本当は積極的にやってみたい
D. 大好きなので、率先してやりたい
A.という方が結構いるのではないかな・・・と思っていたのですが、結果は、
A. 非常に抵抗があり、あまりやりたくない 0人
B. 恥ずかしいけれど、言われたらやってみようと思う 11人
C. 言い出しにくいが、本当は積極的にやってみたい 7人
D. 大好きなので、率先してやりたい 0人
CとDに同時に○をする人が何人もいました。
参加者の皆様のご感想はこちらでご覧いただけます⇒(Click!)
一度聞いたり読んだりしたら覚えてしまうという特技を持っている人は世の中に結構いるそうですが、私のように繰り返し忘れながらしか覚えられないタイプの場合、一番楽に記憶できる方法は、人前で恥をかくという多少マゾな手段だったりします。
ただし、この荒業は図太すぎても神経が細すぎても効果がないですから、適度に羞恥心があり、適度にアバウトな性格の方にお勧めいたします。
日本人は、自分が思っていることを表現するのが下手だと、日本人の自己評価でよく聞きます。
確かに、それはそうかもしれないけど、逆に、人の話の拾い方を教えてもらってないんじゃないかなと思う。
多少突拍子もない意見も、ばっさり切り捨てないでとりあえず聞いて、「それもありかな?」といったん飲み込んでみる。そこで、固有の意見が思わぬ化学反応を起こすことだってあるかもしれない。
だけど、「こんなこと言ったらおかしいと思われるかもしれない」「間違ったら笑われる」なんていう考えが自由な発想の口をふさいでしまうのって、本人が表現下手なのではなくって、聞き手への圧倒的な不信感です。
もし、多少変なことを言っても、「まあ、それも面白いかもよ」とみんなが捉えてくれるとわかっていたら、思いついたことをどんどん口に出していけるんじゃないかと思います。聞いている人が発言者をサポートすれば、すごく大きな力になるもん。
グループ授業で伸ばしていくのには、聞ける、「話を拾う」雰囲気が作れるっていうのも、大きなポイントかもしれないなー
Vivement lundi!の皆さんには、いい発見をいただけました!Merci bien !
e-corフランス語コミュニケーション教室 夏休み特別集中レッスンのおしらせ
A B C... easy as 1 2 3 , oh simple as
doe ray me, A B C, 1 2 3 baby you and me girl ♪
e-cor(エコール)フランス語コミュニケーション教室では、8月一杯特別集中レッスンをお受けしております。
今までのおさらいをしたい、休んだ分を取り戻したい、秋からアトリエに参加したい・・・などのご要望にお答えして、個人またはグループでの特別集中レッスンを受付いたします。通常個人レッスンは3,000円/回ですが、8月中は2,500円で受けることができます。授業は参加者の希望に沿って、いまいち理解ができていないところを集中して学ぶことができます。秋からのグループレッスンに向けて、レベルアップのチャンスですよ~。
フランス語学習のお悩み相談なんかも受け付けますです。どんとこい。
- 日程: 完全予約制。予約可能な日をこちらでご確認ください→(Click !) ※ 大変申し訳ありませんが、お申し込み順とさせていただいてます。ご予約はお早めに。
- 時間 : 90分 Matin : 9:30~13:00 の間のお好きな時間 Après-midi : 14:30~20:30 の間のお好きな時間
- 料金(お茶・お菓子付き) : 個人 1レッスン 2,500円 グループ(2人以上) 1レッスン 1,500円
- 場所 : 中山のアトリエ(新潟市東区中山、詳しい住所はお申し込み後にお知らせいたします。) 無料Pあり。ご希望により、新潟駅まで無料送迎あり。
- お申し込み : ecorのHPのメールフォーム→(Click !) すでにアトリエに参加されている方はメール・電話でもお申し込み頂けます。 日時、個人・グループどちらでのレッスンをご希望かをお知らせください。 (※グループをご希望でも、人数が集まらない場合は個人レッスンとなりますのでご了承ください。)
みなさまのご予約お待ちしております~
Le qi « meutrier »
T'as des chocottes ?
本日のアトリエDELFの冒頭、参加者のTさんからこんな質問がありました。
「先生、フランス語で『殺気を感じる』ってどう言えばいいのでしょう?」
さ、殺気・・・ とっさに出てきたのは「frisson(震え)」。 J'ai des frissons と言うと、「おわ、ぶるっと来た~」という、ぞわぞわした感じを表現するんですが、なんかもっと近いものがないかなぁと、それから二人で探すことしばし・・・ 和仏には、なんだかニュアンス的に遠いものしか出ていなくて、結局frissonかflémissementか、というところに落ち着いたのでした。
考えてみれば西洋では「気」という感覚が一般的ではないだろうから、「殺気」そのものずばりの言葉がなくてもおかしくはないんでしょうが、でもあの感覚はユニバーサルっぽいんだどなー。 ちなみに、中国の文化が入ってきて「qi(原語に近い「チ」という発音になる)」という言葉はフランス語にもいくらか普及してはいるのですが、スピリチュアルな言葉の域をでていないので、日常的に出てくることはかなり稀。
なぜこんなマニアックなことを知っているかというと、大学2年の時、比較文学で中国文学を取ったからだったりします。映画のクラスでも、なぜか中国のマーシャル・アーツ系の映画がテーマだった。
フランス語で中国文学を読んだりすると、たまにアイデンティティの崩壊が起きそうになります。日本語で読めそうな中国の話をアルファベットで読むことに脳が混乱するんだろうか・・・? それにしても、言葉の変換というのはケミストリーに近いものがあって面白いものです。 外国語を覚える時って、母国語の言葉を別の言語に置き換える作業のように見えるけれど、本当は言葉自体ではなくて、そこにまとわりつく感覚や感情を別の言葉に結び付けていくようなものなんでしょうね。
Au dela des fautes
De jour en jour。。。
ここのところ、どうも体調が思わしくない中で仕事に追われていて、考えることも多くて、だいぶこちらにご無沙汰気味です。
4月の始めに、マリーさんに続いてやって来たのがナントの剣道グループ。
それにしても、ナントだけでも剣道愛好人口は70人ほどだというのだから驚いてしまいます。
居合道人口も20人ほどだとか。
その中の一人がナント大の日本語学科にいたので、上の写真の漢字は彼が書いてみんなを驚かせたのでした。
好きこそもののなんとやらです。
ecorでは最近、アトリエ参加者が自由にフランス語で記事を書けるブログ「De jour en jour」を始めました。
残念ながら、一般公開はしていないのですが、もっと慣れてきたら公開してもいいかな~(というと、ブーイングが聞こえそうだ)。
日記を書いているのだけれど、どうやって書けばいいのかわからない、正しく書けているかどうかわからない、それをいちいち私に提出して赤ペン添削するのも週一回しか会わないから困る・・・というところからできたブログなんですが、私自身、大変勉強になってます。
めんどくさいかもしれないのですが、ただ訂正するという添削の仕方にはあまり賛成でないので、正しくない箇所に私がチェックを入れて、それを投稿者(記事を書いた人)が自分で直す努力をする、という、結構根性がいるものなのですが・・・
まじめにやったら、やっただけ必ず伸びます。これ、私自身が体験しているのだから、うそじゃありません。
語学学校にいると、自国の授業ですでに「考えて、ポイントをつかんで書く」ということに慣れている生徒がいて(東欧、北欧出身は軒並みレベルが高い)、同じクラスメイトなのに高度な表現を正しく使うのに「ほぉ~」っとなることがありました。
今思い出しても苦笑いなのですが、ある日、作文の授業で、スウェーデン人の生徒が見事な要約文を提出したので、先生は彼女にその作文をコピーしてもいいかと尋ねました。
「外国人の生徒たちによる素晴らしい出来の作文をストックしているんだ。」
そういうと、くるり、と私のほうを向いた先生は、
「さて、まりのものも、コピーさせて貰えないかな、君のものは、外国人の生徒たちがやる間違いの稀な例として、参考用にストックさせて貰うよ」
私は「ouverte(オープン)」という印象を持たれることが多いので、多少失礼なことを言ってもゆるされる、とその先生は思ったのでしょうし、クラスメイトたちもがはは、と笑っていたので、仕方なく私も「あっはは~きっついねー先生」と自分の不出来な作文を渡したのですが、実は怒りで耳がよく聞こえなくなる位・・・まるで、こっからこっち(スウェーデン側)は天国、お前は間違ってるからそっちの地獄、と言われているようでした。
その時、「あいつはああ見えてプライドが高く繊細だからホメて伸ばさなくてはならなかったんだ・・・!」と福ちゃんの育て方を間違えたことに気づく陵南の監督(スラムダンク、相変わらず例が古い)・・・というシーンが頭の中でぐるぐると回りました。先生よ、福ちゃんのように私が切れて、「ほわちょう~」と叫びながら脳天にチョップを繰り出さなくて良かったと思ったほうがいいぜ・・・
ま、そういう体験を乗り越えて、まともな文章が書けるようになってくるわけです。
アトリエに習いに来ている方々はいい大人ですし、先生がおかんのように「やりなさい!やりなさい!」と言ったところで、いやいやながら伸びるという歳でもないです。私はあくまでフランス語のノウハウを手を変え品を変えお伝えすることしかできなくて、皆さんが覚えて使えるようになるかどうかというところまで、残念ながらコントロールすることはできません。
訓練する時というのは、やっぱり一人ぼっちです。でも、そのぎりぎりのところまでは付き添って行きたいと思うのです。
ナント剣道愛好会の人々ははじめ緊張気味でしたが、打ち解けるとなんともサンパで楽しかったです。
Contagion
Signé HCB
「出会いと別れの季節」というのは、国とその文化によっても変わります。
なんとなく、まだla rentréeというのは9月なような気がして、今の季節をあいまいな感じで過ごしてしまっていたのですが、ぼんやりしていたら勝手に離別されたりも、しちゃうんですね・・・
ecorフランス語コミュニケーション教室の、NHK文化センター(新潟教室)での授業は全て終了となったようです。登録更新を考えていた方には申し訳ありません。「パッション!フランス」は、また別な枠を探してみたいなぁと思っています。
一方、出会いのほうはというと、On y va ? 効果で「楽しく学ぶフランス語」講座は3名⇒16名になりました。Incroyable...!
アトリエと比べるとかなり多いので、ひとりひとりとどんな風に関わっていけるか、楽しみにしております。
普段ひとりでアトリエを切り盛りしていると、痛切にありがたみを感じるのが、この講座の頼もしいサポーターの方々。本当に心強いです。
ecorの授業構成をしていく時に大切にしていることのひとつに「スパイラル」があります。一定の期間で、習ったことを思い出し、それを応用できるようにしているのですが、全く同じことをするのではなく、微妙に高度になって行くようにしています。現在、その効果に、教えている本人がびっくり。今やっているアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真についての授業では、「C'est」を使った表現をたくさん学びましたが、総集編として、彼の写真集から好きな絵を一枚選んで、好きなように感じたことを述べて貰っています。
約1年前、形容詞を初めて習う時に同じようなことをやって貰っているのですが、皆さんそれぞれ、その時に比べて格段に「見る」「適当な表現を探す」「感じたことを言葉にする」という作業がスムーズに、豊かに出来るようになっているのです!最初は、一枚の写真を見ても2つか3つしか感想を述べることが出来なかったのが、「こういう風にも見える」「あんな感じかもしれない」「どうしてこう見えるかというと・・・」と、どんどん広がりを見せています。すごい、フランス語って(笑)。
そして、もうひとつ、前から感じていたことで確信できたことがあります、当たり前かもしれないんだけれど・・・
理解は「伝染」するんです。
例えば、一年先に始めた人達(A)と、最近始めた人(B)が一緒の授業で。Aの人達はすでに同じ授業を1回やっているのですが、この人達が一年前に初めてやった時と比べてみると、同じ一回目なのにBの人の方がレベルが高い表現や視点を理解して表現できることが多いのです。これは、Aの人達の学習した分析力や表現力が「伝染」しているんじゃないかなーと思うわけです。科学者ではないですから、その辺の根拠はなにもないですし、個人差もあるから一概には言い切れないのですが、それぞれのアトリエを見ていると、勉強仲間って本当に大切だなぁと感じます。見えないところで恩恵があるわけですから。自分が学生だった時にこれに気づいていたら、もっともっとクラスメイトを大事にできたのにな。
最初にアトリエに見学に来られる方が心配するのが、「全く初めてなのに他の人についていけるの?」ということなのですが、これが全く無意味な心配だと、今では確信を持って言えます。早く上達するには出来るだけ高いレベルのところに食い込んで行った方がいいのは、こういう魔法があるからなのでしょう。(ただし、無理をするのだから、ストレスや自己嫌悪などというものにも一層気をつけなければなりません。)
「当たり前」にならないとその言葉や表現を使うことは出来ないんですよね。
その昔、Au fur et à mesure (必要に応じて)という表現を「こんなもの、とても会話中でとっさに使えない」と思ったことがありましたっけね。そういうへっぴり腰の状態では、やっぱり使えませんでした。だから、新しい表現や単語に出会ったら、「使ってやる!」と猛烈にアグレッシブになるんです。
接続法の季節
CLOCKS
最近車中からの写真が多い・・・ラジオでColdplayがかかっていて、空が曲のイメージに合っているような気がしたので赤信号でシャッターを切る。
***
12月、ecorで恒例になっているのが「年賀状、クリスマスカードの書き方」。 24日、奇しくもイヴに授業のあるNHK文化センターパッション!フランスでも行います。
こういったカード類は、主語・動詞を使わない名詞句だけで表現できるので、初心者にも向いていますよね。
日本ではあまり聞きませんが、クリスマス休暇前には
Bonne fête de Noël ! (楽しいクリスマスパーティーをね!)
という挨拶をします。あちらでは、クリスマスというと日本のお正月みたいなものですから、家族で集まってパーティーを開くのが前提ということでこういう挨拶をするんですね。もちろん、これをクリスマスカードに書いてもOKです。
ノエル、年賀状共によくに使うベーシックな表現「Je vous souhaite...」は「手紙」の授業でだいぶおなじみになってきましたが、今年は少しレベルを上げて接続法を使う節の作り方も覚えます。
接続法の活用
Je souhaite que vous passiez un joyeux Noël. (あなたが喜び溢れるクリスマスをお過ごしになることを願っております。)
ここで何度も熱く(暑苦しく?)訴えています、接続法はびびらず、直説法現在形と同じ時期に一緒に覚えるべし!
接続法、毎度思うのですが、日本語の辞書や教科書の活用表にはなぜqueをつけて書かれていないんでしょうか??? フランスで買えるベシュレルなどの活用表には
que j'aime que tu aimes qu'il aime qu'ils aiment que nous aimions que vous aimiez
と書かれているのが普通です。なぜか、というと接続法はqueの後にしか出てこないから、という、「例外」だらけのフランス語文法の中ではめずらしく明白な理由があるのに!
接続法は第2節に出てくるのが圧倒的に多いのですが、単文であっても、
Qu'il soit maudit ! (彼など呪われてしまえばいい!)
と、que付。
pouvoir, savoir など、活用すると語幹が3つに分かれるベース3というタイプの動詞や、être, avoirに代表される不規則動詞などは接続法の形が特殊なものもありますが、ほとんどの動詞の1・2・3・6人称は、接続法になっても直説法現在形と同じ形になのです。だから、覚えるなら一緒に覚えてしまえばいい。
日本語の「謙譲語」のように、相手に対する気遣いを表現することが働きのひとつである接続法は、「文法」ではなく、もはや「マナー」です。話のポイントが主節の部分(上記で言うje souhaite)ではなく、後ろの部分(上記の接続法vous passiez)に来ているのがこの用法の特徴なんです。
*****
今年は「ヴァーチャル・カード」、いわゆるネットで送るグリーティングカードのフランス版に挑戦!というのもやっています。 L'Internauteサイトは手軽にフランス語のe-carteが贈れます。カードの表現なんかも、ここで研究してみるといいかもしれませんね。
TuとVousのあやしい関係
une Modeste mignon
またもや昔話を御免。 留学して間もない頃、日本人の友達がこう言った。 「あのさ、ビズゥ(頬にキスをする親しいもの動詞の挨拶)をね、男友達とするじゃん。 あれって、もし、こっそりその人のことが好きだったりしたら、超ドキドキだろうね。」 ・・・考えても見なかった! ビズゥ問題は、確かに留学生にとってなかなか悩まされるものなんだけれど、フランス人同士でも結構気を使うものらしい。大学の女友達たち(フランス人)の間で、たまに 「あいつ、CM(大講堂で受ける必須科目)が一緒なだけで別に親しくないのに、ビズゥしてきた」 「マジで?」 「しかも、口に超近いところで、思いっきり唇くっつけてきて、もう超キモいの!」 全員「ヤーっ、キモ~!」 という会話があるのだ(だから、男性諸君は気をつけたほうがいい)。 基本は、頬をくっつけて「ちゅっ」という音を出すだけなので(文章で書くとなんとなくヒワイ)、唇でぶっちゅとやると嫌われることが多いらしい。 私の場合、ビズゥよりも微妙でむしろドキドキするのは「Vous」が「Tu」に変わる瞬間。 (日本語で言うと、Vousは敬語で「です、ます」Tuは「タメ語」で「だよ、なの、じゃん」) フランス映画や小説を翻訳で楽しんでいるとわからないが、原語だと、その瞬間をドラマティックに感じてしまう。 男女では、気持ちが通じ合った瞬間に自然にTuになるので、キス(ビズゥではなく)の後の一言はだいたいTuに変わる。 同性でも同じことで、本当に心を許しあった瞬間に、前置きなしで代名詞の切り替えが行われる。 この間見た「ぼくの大切な友達」でも、フランソワとブリュノがサッカーに行った帰りに、敵チームのサポーターに「アホ!」と叫んで逃げた後、Tuに切り替わったのに思わず感動してしまった。言葉の距離が心の距離を表している。 (ただ、親しくなって気持ち的には「Tu」なんだけれど、立場とか年の差とか、もろもろの関係の微妙さでVousのままのというのはよくある。一昔前は、由緒正しい家柄の場合の家族間や「同士」という意味でもVousを使っていたし) これを、日本語で表現するのはなかなか難しいし、字幕でそんな小技をやられても気がつかないか、「???」となる。 今のところ原語でのみ楽しめる、秘密の瞬間なのかもしれない。
セミナー番外編のおしらせと「ぼくの大切なともだち」
Monsieur Gine Aubert.
昨晩、記事を書いたのですが、最後まで来たところでVAIOがバグったので、力尽きて寝ました。ソーリー。
まずは、10月1日のフランスセミナーにご参加の皆様本当にありがとうございました!
テーマを語りつくすには90分は短すぎて、ぎゅうぎゅうに詰めた状態になりましたが、皆さんの真剣なまなざし、楽しそうな顔、活き活きした目を見ていると、時間があっという間にたってしまいました。
あれだけの人数の日本人の前でお話をするのは初めての体験だったので、貴重な勉強になりました。こちらこそ、とても大きな力を頂きました。
朝10分学習、私もやってみようと思ってます。
「講師がパワフルだった」「エネルギッシュだった」という感想を多く頂いたのですが・・・パ、パワフル、でした?
「タフ」とか「ガッツがある」という男前なお言葉を頂くことが最近増えてきまして、微妙な気持ちを持ちつつ、有難く承っております(笑)。
そして、うれしいニュースなのですが、
中地区公民館フランスセミナーの番外編として、「ミニフランス語会話講座」をやっていただけることになりそうです。
Youpi!
どんなことができるか、担当Iさんと早速アイデアを練っています。
それから、もひとつ、ちょっと面白いお話が飛び込んできたので、近々こちらもお知らせすることができると思います。
た~のしみだ~
さて、前回の記事でお話したルコントのMon meilleur ami(ぼくの大切なともだち)。
良かったですよー退屈しなくて(!?)
ありがちな流れでしたが、細部によくわからないこだわりがあって楽しめました。
ただ、主人公のフランソワ(ダニエル・オートゥイュ)より、彼の周りの人々の方がよっぽど性格が悪く思えるのですが・・・
誕生日ディナーの席で、本人目の前で「お前が死んでも、葬式には一人も来ない」と言い切るなんて根性悪~い。
そんな人々の中で、ダニエル・ブーン演じるブリュノの顔に癒されます。ちょっとP.フォレスト先生に似ている・・・(性格は多分似ていない)
みんなに好かれるコツということで彼が伝授する「3つのS」。この部分の字幕をあんまり覚えていないのですが、フランス語では
Sympathique, Souriant, et Sincère
(感じよく、笑顔で、誠実)
がその内訳でした。3Sと訳すのは難しいかも。
フランスのタクシードライバーは、ブリュノのようにやたら博識な人が多いです。昔、フォンテンブローに行った時に乗ったタクシーの運ちゃんが、運転している間中ヴォー・ル・ヴィコント城について歴史の授業をしてくれたことがありました。
それ以来、いつか行きたいと思ってるんだけどね・・・
クライマックスで、そのブリュノが、念願叶って「Qui veut gagner des millions?(フランス版クイズ・ミリオネア)」に出演するという設定なのですが、あのBGMとJ.P.フーコー(日本版は、みのもんた)の笑顔を見ただけで、思わずうるうるきてしまいました。。。ホームシックみたいなものなんでしょうか。話とは関係なく、ジャン=ピエールはいいやつだ!と思ってしまいまいました。
ちなみに、「ファイナル・アンサー」をフランス語では
C'est mon dernier mot, Jean-Pierre.(セ・モン・デルニエ・モ、ジャン=ピエール)
と言います。きちんと司会者の名前を最後に言うところがポイントです。
フランスの最初の滞在先の奥さんが、この番組に絶対に出ると言って参加申し込みの電話を掛けまくっていましたが、一回もつながりませんでした。でも、番組を見ながら回答しているのを見ている限りでは、だんなさんの方がよっぽど正解率が高かったのですが・・・
映画が終わった後、
「ミリオネアってフランスの番組だったんですね~」
「あれはアメリカじゃないの?」
と生徒さんと話していたのですが、オリジナルはオランダだそうです。
個人的に、クイズ番組の中では「Le Maillon faible」の方が好き。Laurence BoccoliniのSM女王っぽい仕切りが好きです。最後のウィンクがかわいい。
彼女が小学校の先生役で主演の連ドラもよく見ていました。
またもや、何の話だかわからない記事になりましたが、一番わからないのは今日のおなすさんの写真かもしれません。
ちょっとそわそわしているので、今日のヨーガも散漫でした。
saut logique
....
ここ数日、「外国語学習と恋愛の相似点について」ということを考えている。
てか、考えたいんだけど時間がなくて、頭の中で飼っているです。
今、e-corの生徒さんたちには順次「優位感覚テスト」をやって貰っています。
ここでも前に紹介しましたが、Test.jpというサイトで様々なスキルをテストできちゃうんです(一部有料)。
この優位感覚テストはあくまでも参考にするためのものですが、質問に答えていくことで「視覚」「聴覚」「触覚」「言語感覚」のバランスをグラフで表してくれ、それぞれのタイプに有効な学習手段を提案してくれるものです。
自分に有利な方法を知っておけば、単語の記憶や文法の学習などの役に立つのではないかな?
ちなみに、私の結果は「言語感覚」と「聴覚」が僅差で高い数値を出していて、次いで「視覚」。「触角」はぼちぼち・・・というところでした。
「言語感覚」が一番高かったのだけれど、このタイプの特徴として
「常に頭の中で何かを考えている」
というのが挙がっていて、たしかにな~と笑ってしまいました。
私の場合、上記のようなくだらないことを常に頭の中で転がして遊んでいるので、世の中にちっとも役立っていない。その上、どうでもいいことに気を取られることしばしで、小論文でもよく「haut sujet」(論外)という赤字の添削をつけられたものです。
それにしても、なんで外国語の勉強と恋愛が似てると思いついたのか、それすら思い出せない・・・
さて、明日の水曜日のアトリエは課外授業で「ぼくの大切なともだち」を見に行きます。
ルコントと言えば、Le Splendid。
この日本人らしからぬ脳内リンクは、わがフランス語の最初の師匠L氏が、まだabcもまともに言えない私に、彼らのあまりにもおバカな作品(Les bronzésシリーズ)を立て続けに見せたからとしか思えません。
初めて見せられた映画が「Le Père Noël est une ordure」というのは、あまりにもヒドイ話です。
(それでフランス映画が嫌いにならなかった私もどうかと思う)
そういえば先日、クリスチャン・クラヴィエがコルシカ島に持っている別荘を過激派に占拠されて、慌てふためいて電話をかけてきた管理人(拘束中)に「酒でも振舞って丁重におもてなしでもしておけ」と言ったとか言わないとかいう話がル・モンドに載っていましたっけ。
・・・ますます冒頭の「命題」からかけ離れて、さえない伝言ゲームのような状態になってきましたので、この辺で閉めます。