De jour en jour。。。
ここのところ、どうも体調が思わしくない中で仕事に追われていて、考えることも多くて、だいぶこちらにご無沙汰気味です。
4月の始めに、マリーさんに続いてやって来たのがナントの剣道グループ。
それにしても、ナントだけでも剣道愛好人口は70人ほどだというのだから驚いてしまいます。
居合道人口も20人ほどだとか。
その中の一人がナント大の日本語学科にいたので、上の写真の漢字は彼が書いてみんなを驚かせたのでした。
好きこそもののなんとやらです。
ecorでは最近、アトリエ参加者が自由にフランス語で記事を書けるブログ「De jour en jour」を始めました。
残念ながら、一般公開はしていないのですが、もっと慣れてきたら公開してもいいかな~(というと、ブーイングが聞こえそうだ)。
日記を書いているのだけれど、どうやって書けばいいのかわからない、正しく書けているかどうかわからない、それをいちいち私に提出して赤ペン添削するのも週一回しか会わないから困る・・・というところからできたブログなんですが、私自身、大変勉強になってます。
めんどくさいかもしれないのですが、ただ訂正するという添削の仕方にはあまり賛成でないので、正しくない箇所に私がチェックを入れて、それを投稿者(記事を書いた人)が自分で直す努力をする、という、結構根性がいるものなのですが・・・
まじめにやったら、やっただけ必ず伸びます。これ、私自身が体験しているのだから、うそじゃありません。
語学学校にいると、自国の授業ですでに「考えて、ポイントをつかんで書く」ということに慣れている生徒がいて(東欧、北欧出身は軒並みレベルが高い)、同じクラスメイトなのに高度な表現を正しく使うのに「ほぉ~」っとなることがありました。
今思い出しても苦笑いなのですが、ある日、作文の授業で、スウェーデン人の生徒が見事な要約文を提出したので、先生は彼女にその作文をコピーしてもいいかと尋ねました。
「外国人の生徒たちによる素晴らしい出来の作文をストックしているんだ。」
そういうと、くるり、と私のほうを向いた先生は、
「さて、まりのものも、コピーさせて貰えないかな、君のものは、外国人の生徒たちがやる間違いの稀な例として、参考用にストックさせて貰うよ」
私は「ouverte(オープン)」という印象を持たれることが多いので、多少失礼なことを言ってもゆるされる、とその先生は思ったのでしょうし、クラスメイトたちもがはは、と笑っていたので、仕方なく私も「あっはは~きっついねー先生」と自分の不出来な作文を渡したのですが、実は怒りで耳がよく聞こえなくなる位・・・まるで、こっからこっち(スウェーデン側)は天国、お前は間違ってるからそっちの地獄、と言われているようでした。
その時、「あいつはああ見えてプライドが高く繊細だからホメて伸ばさなくてはならなかったんだ・・・!」と福ちゃんの育て方を間違えたことに気づく陵南の監督(スラムダンク、相変わらず例が古い)・・・というシーンが頭の中でぐるぐると回りました。先生よ、福ちゃんのように私が切れて、「ほわちょう~」と叫びながら脳天にチョップを繰り出さなくて良かったと思ったほうがいいぜ・・・
ま、そういう体験を乗り越えて、まともな文章が書けるようになってくるわけです。
アトリエに習いに来ている方々はいい大人ですし、先生がおかんのように「やりなさい!やりなさい!」と言ったところで、いやいやながら伸びるという歳でもないです。私はあくまでフランス語のノウハウを手を変え品を変えお伝えすることしかできなくて、皆さんが覚えて使えるようになるかどうかというところまで、残念ながらコントロールすることはできません。
訓練する時というのは、やっぱり一人ぼっちです。でも、そのぎりぎりのところまでは付き添って行きたいと思うのです。
ナント剣道愛好会の人々ははじめ緊張気味でしたが、打ち解けるとなんともサンパで楽しかったです。