23時に近くなって、ようやく空の蒼が黒に包まれる。 ノヴァク、残念だったね・・・怖い顔ばっかりのナダルに比べると彼は表情豊かで「かあいかった」です。勝者はミスをしませんね、ほんと。
自分に集中している密度が違う、とナダルを見ていると思います。 試合後のインタビューでやっと笑った顔を見て、まだ若いんだな、とちょっとほっとしますが、話す内容もやっぱり「Iメッセージ」だなあ、これだけ自分に集中できているから世界で1番になれるのだな、と感じました。 「今日の試合はとても満足している」 「今日ここで試合が出来たことが嬉しい」 「とてもレベルの高い試合が出来た」 以前ヨガを始めるときに、ポーズを解説している本が欲しくて、ブリーフ王(とわたしが勝手に命名)ことRodney YeeのDVDと共に購入した「Yoga : The Poetry of The Body」という本を少しずつ読んでいる。この人の身体に対する考え方はなるほど、と感じることが多い。 現代人(特にアメリカ人)の持つ「Body image」というものが如何に「people(フランス語でいわゆる「セレブ」のこと)」に左右されているかということ、男性、女性それぞれが持つ「刷り込まれた」身体に対する思い込み。 男性は、自分は身体が「硬い」からヨガなんて無理だと言うのだそうだ。そうして、ジムで鍛えてムキムキボディになろうとするのだけれど、そんな風に「見せ筋」を作っても、実際ヨガのポーズにあるような両腕の力だけで身体を宙に浮かすようなポーズなどできない。 それどころか屈伸で自分の足を触ることも出来ない。 「五体満足」でありながら、自分の身体の一部を自身で触れることができないというのはどういうことなのだろう? 女性はお尻と胸を隠すように教えられているという。 Rodneyは「Well, what's wrong with this ?」と自身に問いかけるのがヨガだと言う。 文化がわたしたちに自分の身体を恥だと思うように仕向けているのはどういうことなのか? Rodneyはバレーダンサーをやっていたのだけれど、しなやかさに欠けると思い込んでいた自分自身の身体に絶望を感じていたのだそうだ。そんな時にヨガと出会って、自分の身体は「硬く」もなく、「しなやかさに欠ける」のでもない、ということに気づいて、どんどん自分の身体が好きになっていったという。 彼のクラスに来ている太っている女性が、「人生で初めて自分の体型に対する侮辱を感じずにいられた」と言ったという。それまでは、どんなワークアウトをやっても「これはあなたにはちょっと無理ね」と言われたりしたそうだ。 ヨガには色々なポーズがあって、このポーズはこういう効果がある、などと色々な所で解説を見つける。けれど、なんとなくいまいち納得がいかないなぁと思っていたら、Rodneyがあっさり解説してくれていた。以下は抜粋。 半年たって、ちょっと忘れ気味だった今年のテーマ「Fine Line」を再確認させて貰えた。 Keeping your wits about you. Can you feel secure in a position or a moment that's not secure ? In other words, can you keep your center in times of danger or in times of fear or in times of vulnerability ? In that sense, yoga is a laboratory for us to experiment with keeping our center. by Yoga : The Poetry of The Body, Rodney Yee