ノックアウト。
気がつけば弥生。 ・・・歌の文句みたいですが。 大概の方には、「フランス語で日記を書くなんて面倒なことを持ち出して、2回で挫折して逃げた」と思われているかと思いますが、様々な言い訳を総括するとそういうことになるやもしれません。 翻訳の仕事で、倒けつ転びつたのしくふらんすごとたわむれていました。 その後は赤ペンを握り締めていました。 何故かわがVAIO君搭載のIMEは「採点」を一発で変換したがらず「彩店」になるので、その度に(これも「その旅」になる)「あふー」とか「ぷふー」とか怒りを噴射していました。 いまだにFacebookのお誘いに乗れずにいながら「ソーシャルネットワーク」を見に行ったりしていました。 その間に日本語やフランス語で下書きはいくつか書いていたのですが、例えば 「ジュゲムの投稿ページに『結婚力診断』というバナーが貼ってあり、大きく『嫁さん、欲しいな・・・』と書いてある。それを見て、『おれも、ほしい。』と毎度思っている(←女)。」 などと書いてしまった後、「おれ」をどうやってフランス語で表現したらいいのか苦悩したりしていました。(翻訳にありがちな悩み) 普通に言うと、忙しかったです。
実は、今までの二ヶ国語日記は、まずフランス語で書いてそれを日本語に訳していたので、仏語部としてはとりあえず達成感があったものの、日本語部が微妙な消化不良に燻っていました。 今後の方向性をあまりにも考えすぎていたのか、今日は「あご」についてドイツ人の友達と語り合いたいのだけれど、あらゆる言語の「あご」という言葉を度忘れして「しゃくれ」とか「阿藤快」とかの派生語(!)でどうにか意思疎通を図ろうとしている夢を見てしまいました。夢のクライマックスでは三日月人間が出てきて、その尖ったあごで校庭にドッヂボールのラインを引いていました。
さて(と、どうしようもない導入部を丸投げ)。
e-cor(エコール)フランス語コミュニケーション教室では、最近「自己紹介」を考え直すという授業をやっています。 自己紹介というと、教壇の前などで「初めまして。・・・と申します!趣味はサッカーと映画鑑賞です!好きな食べ物は焼肉です!嫌いな動物はカピバラです!」といった風景を想像しがちですが、自己紹介の場面は大きく分けて2種類あると思います。
ひとつはある程度の人数の前での改まった自己紹介。もうひとつは、個々や少人数グループでプライベートに仲良くなる時。これからそういう季節ですね。 どちらも、自分がどういう人間であるかというのをわかりやすく周知するという目的は一緒ですが、方法はかなり違うと思います。一対一で「嫌いな動物はカピバラです!」と宣言されたら微妙な空気になることもあるわけです(たまたま相手も同じ嗜好を持っていれば盛り上がるかもしれませんが)。 一般的に大人は、シチュエーションによって相手に好印象を与えられるように距離や、話し方を変えています。学生から社会人になる間に、適した会話レベルの選択ができずに目上の立場の人にタメ口を効いてボカンとやられたりして学んでいくものです。 そこで、名前、出身地、職業、趣味(スポーツ、鑑賞系、ハンドメイド系、学習系、旅行・・・)についてフランス語で説明したり、相手に聞いたりする基本をおさらいしながら、コミュニケーション編では、これだけの情報を相手に怪しまれたりうざがられたりせず、「気分よくやりとりする方法」「好印象を残せる方法」「インパクトを与える方法」について考えていきます。
そうそう、誤解されている方が多いのですが、「初めまして」に当たるフランス語の「enchanté(e)」は、握手の時や名乗った後に言う言葉です。日本語の順に「初めまして、○×と申します。」のつもりで「Enchanté(e), je m'appelle...」とやるのはヘン。 これは、もともと「Je suis enchanté(e) de faire votre connaissance (あなたとお知り合いになれたことをとても嬉しく思っています)」という意味の略語なので、名乗った後に言う言葉なのです。
「わたしは・・・が好きで、普段は・・・してて」とリストアップするのは、場合によって幼稚な印象になったり、自己中心で付き合い辛いと思われてしまうこともあります。逆に、「お名前は?」「お仕事は?」「ご趣味は?」とやれば、一昔のお見合いみたいになってしまいます。自分と相手とのバランスが難しい。 また、大人になると面と向かって聞きづらいことや、具体的に言うのが憚れることなども出てくるわけです。 年齢 配偶者・子供ありなし 住んでいる場所 そういう時の失礼にならない尋ね方や、聞かれた時のさりげないはぐらかし方についても、フランス語で学びます。
これらの個人対個人の自己紹介法を踏まえて、最終的には多人数の前での自己紹介の仕方について応用します。自己紹介の隠れた目的は「なるべく早く顔と名前を覚えてもらう」というものです。そのために自分らしいインパクトを残すにはどうしたらいいか?ということについても試行錯誤します。 「ウケる」自己紹介方法についてのノウハウ(savoir-faire)ということではありません。普段からトークでウケる自信がないタイプが、素でウケている人の真似をしたところで違和感や痛々しさが残るだけです。そうではなくて、誠実に「自分らしさ」が出せればそれでいいわけで、自分の「ウリ」ってなんなのかな?自分で「嫌だなぁ」って思っているのはどんなところ?というのに目を向けてみようということです。 とはいえ、相手について聞き出すにはコミュニケーションの鉄板とも言える「心得」があるわけです。日本語でももちろん応用できるのです。
フランス語学習というと、もうその世界だけに留めて限定してしまうことが多いのですが、語学ってそういうもんではないと思うのです。日常生活に使ってナンボ。せっかくお金を払っているのですから、日々に生かして下さい。 その人の「ヒトトナリ」「センス」って、その人の言葉をふんわり包んで「香って」来るものです。言葉なしでも伝わってしまう怖いものでもあります。 最近唸った「センス」が、冒頭の写真。ナビ君ママがお土産にくれた「東大ボールペン」。駒場キャンパスの大学生協で「ネタ」として買ってきてくれたんだそうです。(やはり東大の銀杏マーク入りのクッキーと共に。)もう随分前から、わたしはこの方のファンなのです。 フランス語部は、「続きを読む」からどうぞ。馬鹿馬鹿しい試行錯誤の結果、次回からは日本語とは独立して書くことに。日本語の内容と同じこともあれば別のこともあります。思考が浅すぎてつまらないので、ちょこちょこいじくるでしょう。
Je trouve souvent, sur la page de rédaction, une bannière d'une agence matrimoniale avec une image d’un homme avouant : « J’en ai marre de mon célibat, j’veux quelqu’une... » Chaque fois que je le vois, je dis : « Putain ! J’en veux bien moi aussi UNE (qui peut me servir...) ! ». Je suis trop chargée et donc crevée. L’oracle a bien prévu, bravo ! Tout d’un coup, c’est boulot boulot. Je bossais, je bosse, je bosserai.
Malgré son intermittence, mon journal en français se continue. Au contraire des idées reçues, cette partie française a été rédigée avant la rédaction japonaise. C'est pour cela (je l’espère bien) mon japonais était un peu cafouillé. Et maintenant, c’est la chapitre II : j’arrête de traduire. J’essaie d’écrire aussi librement en japonais qu’en français. Bien sûr, la deuxième langue aura une certaine influence de la première, mais j’aimerais comparer mes propres idées nées en différentes langues. (En principe, quand j’utilise le français, je pense en français, bien sûr.) J’ai besoin de cultiver mon « champ français » qui était un peu stérile. Alors, j’y vais. Le rêve de ce matin : « menton » J’ai envie de parler du menton avec une amie allemande. Mais je n’arrive pas à trouver le mot « menton » ni en français ni en anglais (allemande non plus, je ne le connais pas). J’essaie donc expliquer avec d’autres mots qui correspondent à l’image de menton : galoche, Kai Ato (acteur japonais qui a un menton allongé), etc. Enfin, un homme avec une tête de croissant apparaît, avec son menton bêtement pointu il commence à tracer des lignes sur la terre dans la cour d’une école pour jouer à la balle au chasseur. N’importe quoi... (comme d’hab.)
Dans ce mois, nous travaillons sur la façon de se présenter. C’est le premier pas dans la voie de l'apprentissage mais il n’est pas si évident surtout pour un apprenant débutant. Peut-on demander sans hésitation l’âge de quelqu’un ? Vous êtes marié ou pas ? Avez-vous des enfants ? Puis-je dire mon adresse jusqu’au numéro de la rue quand on me demande où j’habite ? C’est pas bizarre ? C’est pas trop ? La façon pour se connaître sans être trop embarrassé ni arrogant, c’est utile également pour la vie en japonais. Nous poursuivons et élaborons des idées pour la prochaine rencontre. À la recherche de bons sens avec plein d’esprits...
À propos du bon sens, Maman de mon copain m’a donné un stylo gravé « The University of Tokyo » pour un cadeau (photo ci-dessus). En effet, elle a un certain sens qui m’enchante. J’adore ça.