ナント旅行の行きの飛行機の中で、寝たら時差ぼけでどうにもならなくなると思って、3月に予定しているプロジェクトの翻訳をしたり、本を読んだりして、飽きたので映画を見ることにした。あんまり面白そうなものがなかったので、とりあえず「カンフーパンダ」(日本語音声)を選んだのだけれど、結構あっという間に終わってしまう。
(トキオ山口達也の吹き替えはナイス。三輪明宏に「パンダに見える」と言われた後、このパンダ役の話が来たそうだ。オーラの泉で言っていた。)
仕方なく色々チャンネルを回していたら、シルク・ドゥ・ソレイユ「コルテオ」に当たった。
シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)は、名前こそフランス語だけれど、フランスではマイナーな気がする。
ケベックで生まれたのでフランス語劇団名なんでしょう。生みの親はGuy Laliberté (ギィ・ラリベルテ)とDaniel Gautier (ダニエル・ゴティエ)。ラリベルテはアコーディオン奏者、ゴティエは火飲み芸人だったそうです。
現在では常設小屋(ラスベガスが中心)の他、世界ツアーでスペクタクルを行い、今年10月には東京ディズニー・リゾートに東京シアターをオープン。世界各地から登録しているアーティストの数は4000人を超えているらしい。
このサーカス軍団のことは結構前からちらほら耳にしていた程度だったのですが、「コルテオ」を観てすっかりテンションが上がりました。ラスベガスの「O(オ)」を観に行きたい・・・
「コルテオ」は、イタリア語で「cortège(行列)」の意味。
道化師が「自分が死んだ夢を見た」と話し始めるところから、天が落っこちてきたように夢とも現実ともつかない不思議な世界が繰り広げられます。
イタリアらしい退廃的な闇は幻想的で、からからかうように天から現れたり、時折走り抜けたりする天使たちは荘厳、かと思えば「行列」が現れるとちょっと「ちんどん屋」のようだったり。
シャンデリアがぐるぐる回りながら上がって行って、それにぶら下がりながらアクロバットを見せる女性たちが美しい。
どういう仕掛けなのか、靴だけがトコトコあるいたりするようなちょっとゾクッとする演出が好き。
人間空中ブランコのようなアクロバットやジャグリングも文句なしに素晴らしいのです。
DVDが出ていますから、そのうちecorで上映会をやるかもしれません。
来年から日本の各地でコルテオのツアーが始まるそうです。
生で観たい~