雪の降る町で

muikamachi2思い立ったが吉日。

色々と書くことがたまってまして・・・ 急に六日町まで小旅行。 うおぬまコミュニティカフェの交流会に参加をしてきました。→(Click!) 一面白の世界には圧倒されて思わず無言になってしまいますねー。久しぶりにごっつい雪を見て感動しました。 そんな六日町は、意外にも外国人留学生がたくさん居てびっくり! 交流会では、なぜか留学生たちに囲まれる角のポジションに座ることになってしまい・・・ほとんど日本語を話さず仕舞い。あー、留学時代に一気にタイムスリップしたようでした。それにしても、もうちょっと英語をなんとかしないと、フラ語までブレーキがかかってしまうなー。スイッチの切り替えがうまくいかないのでフランス語に英語で答えたり。いかに機能に錆がかかっているかいやというほどわかりました。 外国語を上達するための100のリストというのをみんなで作っていたのですが、 フランス人L君は、「そんなの置いといて話をしよう」と言い出し、私が電車の時間があるので席を立つまで延々と「如何に日本人は能率が悪いか」という話について論議をする羽目に・・・ 「日本人はあんなバカみたいに働いても、生産力は低い。俺たちフランス人は、もっと少ない労働時間で世界第5位の生産力をキープしている」 この、「俺たち最高!」加減。でも、フランスのGDP順位は6位だか7位だと思うけど・・・(日本は2位)。 「だいたいから、日本人の男女の差って理解できないね。俺はあんな風にあほみたいに働いて、それを全部奥さんに使われるなんて我慢できないよ。」 うむむ・・・。 「それにしても、なんで窓口って所には男しかいないわけ?女ってなにやってんの?シンジュク行っても、ロッポンギに行っても会社終わって飲みに行ってるのは男ばっかりじゃん。おかしくない?」 いや・・・ワタクシ、お勤めしておりました頃は、同僚と飲みに行ったりしておりましたけどね。相当飲み歩いておりましたけどね。 彼は、何かあったのか?という位、この話題に固執していました。何かあったんだろか。 確かに、偏った見方ではあるし、彼はまだ若いから、男女、夫婦というものの関係を、自国の伝統的な背景にしか照らし合わせることができないというのもあります。フランス人は決して女性蔑視の国ではないと彼らはいいますが、そんなことはない。 奥さんを家に残して旦那さんが飲み歩くとか、安定のために結婚にしがみつく女性・・・どこの国にでもいるはずなのに。離婚率を見れば、決して威張れたもんじゃない。 なにより、彼がそういう視点で自身が現在滞在している国をせせら笑っていて、それに対して日本にはフランスと同じ位温かい人間関係が数多く存在しているということを伝えることができない自分が歯がゆく、切なく思いました。 夫婦についても、たしかに夫の労働に対する報酬を妻が搾取する(!)という関係もありますが、彼がもっと大人になった時に、「無償で与える」というのが愛情のひとつの形としてある、ということに気がつくのではないかな。というか、気づいて欲しい。 これは、フランス語力の問題ではなくて、私自身がテレビや新聞などの情報に一辺倒の認識しか持ち合わせていないから、「そうは言うけどあんたんとこだって!」というレベルの低い議論にしかならない。 美しくあたたかいものは、国境を越えて美しく映ると私は信じているので、この国の持つ人の、伝統の美しさ、あたたかさというものをもっと伝えていけるような体験をたくさんして、心の引き出しをいっぱい作りたいなと、改めて考えながら帰りました。 外国語を習得するには、決してはずせないのが地盤です。 自分の生まれた国の地盤。 習得する言葉の国の地盤。 不思議なことに、というか、道理ということなのか、 他国を知ろうとすればするほど、母国が見えてくる。 他言語を知ろうとすればするほど、母国語がクリアーになってくる。 この循環は、地球がくれるプレゼントのようだなーと思います。 e-corで縁あって学ぶ方々や関わって頂く方々みんなで、汚いところ、弱いところのある日本という地盤について、沢山の美しさを見出し、それを語ることのできる人になれたらいいですね。 pigion de neige 新潟駅のホームで。レールに積もった雪は白鳩のようでした。