Cauchemar

中村吉右衛門の講演会に行った。吉っつあんは、午前の部と午後の部の合間の休憩時間に、しょぼい会議用デスクを組み立て端っこでガレットを売り始める。 手のひらサイズのホットケーキみたいなまがい物で、一枚2000円。高! しかも、メニューに書かれたガレットの中身の1つが「卵尽くし」。曰く、「鶏卵・鶉の卵・ダチョウの卵」 そ、そのまんまだ・・・。添えられた写真には大中小揃い踏みの目玉焼きさんたちがお目見えする謎のガレットが。 一緒に来た友達が、殿様が乗る籠についてのレポートを書いたと言ったら、ガレットを焼きながら吉っつぁまは大層喜び、ぜひ午後の部で発表をしてくれと友達に言う。 午後の部が始まって、教壇に立ったのは 三遊亭円楽だった。 という、悪夢を見た。 誰か、この、なんかもうどうにもならない夢の解釈をして下さい。 中村吉右衛門さんは、わたしが一番好きな歌舞伎役者さんで、鬼平犯科帳と言えばこの方以外には考えられない、そして、フランスのわが家に張られた「石川五右衛門」のポスターは、その昔、手に入れるために駅に張ってあるものをはがして逃げようかと、犯罪を覚悟するほどだった、そんな、日夜拝んでいるような方なのですが。(ポスターは歌舞伎座で正規に購入いたしました。) 円楽師匠もね、復活なさってようござんしたと、遠くから回復を喜んでいたんですけどね・・・。でも、わが愛・吉つぁんが、中身だけそのままで(といっても中身を知っているわけじゃないんだけど)、いきなり円楽の姿で出てこられたら、誰だって「ぶっしゅべー」(bouche bée、口をぽっかりあけた様子、つまり驚愕。)になります。 わたしの夢の筋が八方破れにドラマチックなのは元々だったけれど、この悪夢?はリストアップして置くべきだと思いました。