e-cor フランス語コミュニケーション教室 第6回

自分から離れると、ぶれる。

昨日は、親知らずの内部が炎症を起こしている為、抜歯ができずに終わり、 更に風邪気味でくしゃみとまらず・・・ プリンターが壊れて印刷はできず・・・

本日の授業は非常にリズムが悪くて申し訳ありませんでした。 かなりの時間オーバー、YKOさん、間に合ったかな?!ごめんなさい。

本日のe-corフランス語コミュニケーション教室は、前回に続き冠詞。

冠詞というのはフランス語をフランス語たらしめるものなので、ややこしいのです。 (フランスたらしめるものは、だいたいややこしいです。)

前回の定冠詞、今回の不定冠詞。

使っていくうちに肌に馴染んでくるので、それまでは少々我慢です。

今回はまだ触れていませんが、あと一つ、部分冠詞というのをマスターしてしまうと大分フランス語の「視点」というものが見えてくるのではないでしょうか。

外国語を学ぶ、というと、文法や発音といった決まりごとを習っている、というのが一般的な意識だと思います。けれど、文法的なルールや発音方法を学びながら、その国の持っている「視点」、物事の「捉え方」というのを感じることで、世の中は幾通りもの考え方が同時に動いていて、決して「絶対」というものがないのだな、ということを知ることができるような気がします。

「常識」「価値観」というのは一定ではない、それを受け入れることで自分がひとつ大きくなるという経験、これが語学の一つの醍醐味かもしれません。

同時に、不思議な大きな「うねり」のようなものがわたしたちを見守っていて、ゆっくりと宇宙を揺らし、その中で人は「ひとつ」のメッセージを感じている、

だからこそ、「大地、地球」に女性(母性)を感じるという一致が、言語の違いを超えて現れるのだと思います。

母なる大地をフランス語では La Terre (ラ テール、女性名詞)

e-cor フランス語コミュニケーション教室 2008 (第5回)

紋切り型 中陰変り抱き茗荷。

比叡山延暦寺に祀られている摩陀羅神は、釈迦のひとことで悟りを開き、その墓にはミョウガが生えたといいます。この故事から茗荷は悟りのシンボルとなりました。 ~紋切り型 解説より

「神仏の加護がある」という意味の「冥加がいい」という言葉にも通じるので縁起がいいそうです。

こちらのミョウガさんが、現在我が家の玄関で「コノモンドコロガメニハイラヌカ!!」とカブいています。

悟りが開けるといいですなぁ。

e-corというのは造語で、その意味はウンウンチクチクこちらに説明しているのですが、ロゴの紋についても、よく聞かれますので、ちらりと書きますと・・・

これは「持ち合い麻の葉」という紋なのですが、教室の目指すところを表しています。 それぞれの葉が隣りの紋にとってかけがえのないもの。 一つ一つが主役であり脇役であり、共に繋がり拡がって行くところが美しいバランスで描かれ、ちょっと感動モノなのです。

(紋を前にうるうるしている人もあまり見かけませんが。)

麻というのは伸びるのが早いことから、昔は新生児が生まれると、お祝いに寝巻きの柄に使ったりしたそうです。

e-corは生徒さんのフランス語の上達を願うと共に、生徒さん自身がそれぞれの生活を通じて様々な人と繋がり拡がって行けますように

そんな祈りが込められているのですよ、実は!

(あと、私の名前に掛けてあったりもします。)

それはさておき。

日2008年初めての教室は、定冠詞について。

名詞の性(genre)というのは、日本人のフランス語学習者にとって「なんてめんどくさいんだ!」と思える特色なのですが、その歴史をたどると遥かサンスクリット語まで遡ることになる、年季の入ったものなのです。もう、しゃーない、とあきらめて単語とセットで覚えるしかありません。

でも、今日の授業のような楽しみ方で覚えると、あまり苦痛なく記憶できるのではないかなと思います。

こつは、まず自分なりの感覚で、「これは女子?」「それとも男子?」(Yさんの表現を借りました。笑。)

と、予測を立ててみます。皆さんは大人ですから、すでに日本語ではその言葉の概念を知っているはずです。その言葉に対して持つイメージが果たして「男」っぽいのか、「女」っぽいのか?をインスピレーションだけで考えてみるのです。

「lettre(手紙)」は、男っぽい?それとも女っぽい?

手紙で想いを伝えるのは、やっぱり女々しい感じがする? でも音の響きはわりとカクカクしていて、案外男かも?

そして、実際辞書で調べた時、自分の感覚がフランス語とマッチしていればそのままスムーズに覚えられるし、もし違っていたら、「えー!これ男だと思ったけど、女なの?」という衝撃で、記憶に残りやすいのです。

言葉も人間が創ったものですから、人間の持つ感覚が組み込まれています。 機械的に覚えるより、たとえ遠回りなように思えても、自分の感覚と向き合わせてみることでインプットができるような気がします。

本日のカーラさんの歌はこちら(コピペしてください↓)

http://platea.pntic.mec.es/~cvera/hotpot/bruni5c.htm

ただし、サイト上では今日皆さんに渡した問題とは別の穴埋めになっています。あしからず。

歌を聞いてもわかるように、実際の会話では、le la les はほとんど聞こえるか聞こえないかぐらいで発音されますので、口語ではあまり神経質になることもありません。ただ、書くときにはかなり気を使います。テストなんかではかなり痛いミスにもなるのです。

フランス人は、たかだか冠詞を間違えたくらいでなんだってあんなに大騒ぎするのだろう、と思っていましたが、フランス語を長年やるようになってくると、名詞の性に一致しない冠詞をつけていたり、主語の代名詞に合わない動詞の活用を見聞きしたりすると、かなり衝撃的です。取り乱してしまいます。自分でもなんなんだかわからないまま、すごく消耗してしまいます。

たまに、自分自身でやってしまって、自らダメージを受けるという馬鹿らしいこともあります。

そんなわけで、一通り楽しみましたら、どうか正しい冠詞を覚えて下さいますよう。 いたずらにヒットポイントを減らさないよう、わたしも気をつけよう。