ナビ君のおかあさんより今年も手作りの干し柿を頂く。この干し柿とブラックコーヒーで一休みするのが待ち遠しくなる。太陽をたくさん浴びた柿はエネルギーに満ち満ちて、甘すぎず、けれど温か。こういう柿のような大人になりたい。
日曜日、EXTENSION 58を見に行く。ライブハウスは久しぶり、と思ったら7月以来だった。そうか、9月のは海の家だったもんね。 彼ら4人を見ていて、うらやましいなと思う。音楽を自由に演奏できるなんて、恵まれている。何かを発散できるっていい。「若者」と呼ぶにはもう熟れ過ぎて(ごめんなさい)、「オヤジ」と呼ぶにはまだ瑞々しい。青い過去への微かな追憶、けれどその残滓を集めているわけではなく、素直に歳を重ねて立っている。男の人って歳を取って出てくる魅力というのがあるから、少しずるい気がする。男の子の仲間に憧れて「男になりたい」と思っていた少女のわたしがゆらり現れた。 入ったらちょうど三条のバンド「ジェンドゥ」が演奏しているところだった。一瞬、詩が耳にはっきり飛び込んで来たからはっとした。 はっとしたけれど、頭がぼんやりしていて留めることができなかった。「月のない夜に」「二人で」何かを「証明」しに行こうというようなものだったんだけど、これは若さが語る詩だった。若いっていいね! などといっていたのだけれど、エロ本とかアダルトDVDのカテゴリによると、わたしはすでに「熟女」にカテゴライズされることがわかって軽く意識が遠退き、精神年齢の低さをもてあましながら吉野家のかけそばをすすった夜なのでした。 iPodで動画を撮ってみようと思ったのだけれど、どうしてもなんか照れくさくて録らず終い。なにがどう照れくさいのかよく自分でもわからない。そういうことごちゃごちゃ考えている自分もシャラクサイのであった。