おおくまのあしをきたに いつつのばした ところ。
秋の北斗七星は、夜明けの2時間前位にやっと現れるものなのだと、知る
流れ星というのは、一晩にいくつもいくつもこぼれ落ちるものなのだと、知る
話を聞いてわかること
沈黙の横顔を聴き続けてわかること
耳を澄ましても、まだわからないこと
だけど心のどこかではわかっていること
わかっているということを、わかっていること わからなくてもいいこと、 そう言って物分りのいいふりをしていること
「・・・・」
「・・・・」
音を飲み込んだ問いは、夜の空気に溶けて闇を満たしていく
このままゆっくり温めてもらいながら、窒息するかもしれない
落ちない星を眺めて何を待っているのか
そのとき 意外にもはっきりとした意思で動いた右手から
あたたかな命のように確かな答えが飛び込んできてわたしの中に渦巻く矛盾を包み込んだ
もどかしさと恐れ
大胆さの向こうの臆病
大丈夫、大丈夫
わたしは、いなくなったりしない。
阿佐ヶ谷気分はいい。 (もうちょっと、ディープでも良かったかも) 美代子は色々な意味で理想の女性だな、と思う。