Leo Lionniが好き。
「スイミー」も今年の年賀状の素材だった「アレクサンダーとぜんまいねずみ」も、
小学校の教科書で出会った。
ちぎり絵のキッチュさがたまらない。
たまらないので、今年の干支の置物にしてみました。
お待たせしました、NaturalibusのNous nous serons plus deux 正解編です。(曲はこちら→(Click!)) 恥を忍んで、空耳の部分の正しい詩を赤ペン添削しております。 笑ってください。 いやー、でもディクテやると様々なフラ語機能が活性化されますね。 耳だけでなく、文の読解力も付きます。 生のフランス語はものすごく早い上に、ほとんどの人はあまりはっきりと一つ一つの言葉を発音しません。それはまあ、どの言語でも同じだと思うのですが、 フランス語の聞き取りの難しさの特徴のひとつは、単語同士を一定の法則にしたがってつなげて発音するenchaînement(アンシェヌモン),liaison(リエゾン)があるから。 アンシェヌモンは、前の単語の語尾子音と次の単語の語頭母音がつながり発音される連音のことで、上の歌詩には見つからないのですが有名な例としては une_étoile(ユネトワル)。 リエゾンは、本来は発音しない語尾子音が次の母音とつながる連音のこと。歌詞中ではvingt_ans がリエゾン。数字の20=vignt(ヴァン)は、単体では最後の t を発音しませんが、後ろに、母音から始まるans(年の複数形)が来ることで「ヴァンタン」と発音されます。 フランス語の詩というのは、散文詩であっても韻が踏まれることが多く、歌詞も例外ではありません。しかも、ただ韻を踏んでりゃいいというものでもなく、形式にあわせて様々なタイプがあり、更に女性韻・男性韻と、ここでもgenre(性)が重要視されます。 フラ語詩を書いたことがある方はお分かりかもしれませんが、 韻を踏みながらシラブルの数を合わせるのは本当に難しいです。 だから、詩人というタイトルを得ることはものすごく名誉あることなんでしょうね。 フランスの古典戯曲(モリエール、コルネイユ、ラシーヌとか)も「詩」の部類に属されているので、全編通して韻を踏んで、さらにアレクサンドランという形式に沿って書かれているのです。芝居一本ずっと韻を踏み続けるなんて、あり得ない・・・ 以前、S氏が「ミスチルの歌詞は韻を踏んでいるんだ!!」と熱く語って教えてくれましたが、日本のアーティストではかなり珍しいんじゃないでしょうか。 Naturalibusの歌詞は、韻の音はシンプルながらパターンが結構凝っていて、アカデミック。 アルバムの他の曲も多様で、この先が楽しみな力量をひしひし感じます。 ただ、売れ出した頃ってイマイチ垢抜けなくて、ジャケットの写真はなんだかその辺で出くわしてしまいそうな、超庶民的な感じの従姉弟二人なのでした。