ウルティム・ボムブ

こんなに熱心に色々な新聞の記事を読んでいるのは、フランスに来て初めてかもしれない。

一日に大体2度はルモンド⇒リベ⇒ナント・マ・ヴィル.com(ウエストフランスのナント関係の記事が読めます)。時事ネタならおまかせ。

さらに、ナント大学のCPE関係の各機関の出す文書もチェック。 新聞の比較は、それぞれの傾向が出ていて笑えます。 ルモンドは情報を淡々と。 リベはあくまで政府タタキを。 ウエストフランスは見てきたそのままを。

さて、この暇人生活もそろそろポワン・フィナルを記すときが来そうです。 月曜日、ブロキュスをといたDroitとScienceを除く全ての学部がそれぞれ集会を開く。ここでまあ投票ってことになるんでしょう。

ナント大学はかなりのモビリ率(その昔はサルトルが流行らせた「アンガージュマン」が合言葉だったみたいだけれど、今回はむしろモビリザシォン、グレヴィスト、アンチCPEなどが聞かれます)で、様々なブロックを仕掛けてきて侮れないやんちゃくん集団だったらしい。

試験と天秤にかけ不安になっているモビリスト諸君に、現況を打開する「最終兵器」があるのでこっそりここに日本語で記しておこうと思う。 「荷馬車騎士」の行った脅しは、外環をストップさせて流通を止めるなんて甘いもんじゃない。 滅多打ちにして止めをさす前に、お約束の「どうか命だけは・・・」という敵に対して、騎士ランスロは冷酷にこう言い放つのだ。

「死にたくなければ、荷馬車に乗れ。」

「そ、それだけはご勘弁を!!!言うことは何でも聞きます、何でも!!だから、荷馬車に乗るのだけはどうか・・・どうか、勘弁をしてください・・・」 読み途中のときも何度も思いましたが、読了後やっぱり思うのは、 「騎士が荷馬車に乗るってのは言語道断」 っていう話だったんじゃないのか、Le chevalier de la charretteは。

どうでしょう、この「荷馬車に乗せるぞゴラァ!」という脅迫作戦は。 それにしても、フランス文学。知れば知るほどあっちょんぶりけで、ぜひ日本の皆様とこのはっちゃけぶりを分かち合いたいとしみじみ思うのです。